前回の記事では、帰国子女の息子にとって英検がどのくらいのレベルだったのかについて書いてきましたが、今回はいよいよ実際に行った対策をまとめていきたいと思います。
準1級取得までの英検の記録や、私が感じた難易度については前回の記事に詳しく書いていますので、まだの方はこちらからどうぞ。
→帰国子女の英検記録 合格した学年や成績を公開
ほぼネイティブの息子でも、やはり英検の対策は必要でした。家族の中で誰よりも英語ができない、英検準2級止まりの母である私でも、英検対策のためにできることは想像以上にたくさんありました。
ここで紹介する内容は、あくまで息子が育った環境や経験に基づいて、私が行った対策です。
同じ期間アメリカに住んでいても、子どもによって得意・不得意はもちろん違いますので、あくまで一つの体験談として参考程度に読んでいただければと思います。。
英検2級の難易度
アメリカで小学校4年生の息子にとって2級は「普段使っている英語+ちょっとアカデミック(学校的)な英語」という感覚になるはずです。ライティングに関しては、準2級のように型にはめるだけでなく、情報を知って意見をいえるということも大事になってきます。ここが小学校中学年には少し難しいポイントでした。
実際に行った対策
分野ごとに行った対策を紹介します。
リーディング
単語
リーディングは選択肢がある分、難易度としてはそれほど高く感じませんでした。
ただし、3分の1くらいは知らない単語が出てくるため、過去問を解きながら「わからなかった単語」をフラッシュカードに書き足していく方法を取りました。
フラッシュカードを週に数回見返し、少しずつ覚えていく形で語彙を増やしていきました。
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「あ、今日学校の授業でこの単語でてきた!」
と息子が言うこともあり、学習と日常生活がリンクしているのを感じることもありました。
接続表現

リーディングの大問1・2では、接続表現が合計3問ほど出てきます。
そこで私たちは、この接続表現だけはしっかり覚えるようにしました。
覚え方はとてもシンプルで、カテゴリ別にまとめて書き出し、それを覚えるだけ。
同じ種類の表現をまとめておくと、意味のつながりが頭に入りやすく、長文を読むときの理解スピードも上がりました。
実際にまとめていたのは、次のようなカテゴリです:
① 追加・補足(付け足す)
Moreover(さらに)
Furthermore(そのうえ)
② 原因・理由
As a result(その結果)
Therefore(だから)
③例示(例を挙げる)
Such as 〜(〜のような)
For example(例えば)
For instance(例えば)
④対比(反対・別の視点)
In contrast(対照的に)
On the other hand(一方で)
However(しかし)
⑤ 結論・まとめ
In conclusion(結論として)
In short(要するに)
Therefore / Thus(したがって)
⑥強調
Indeed(実際に)
Clearly(明らかに)
In fact(実際は)
こういった“つなぎの言葉”を覚えることで、長文全体の理解もしやすくなりました。
リスニング
準2級と同じく、本番が近づいてから、パート1・2・3の違いを把握するために、2~3回ほど練習をしただけでした。
ライティング
英検2級は日本では高校卒業程度の英語力が基盤とされているため、テーマについての意見を作るのが小学4年生の息子にとっては難しく、何を理由に書くかを考えるのが大変でした。
例えば、2020年の過去問には次のようなテーマがあります:
❝ 世界中の人々は以前より長生きしている。人々は将来さらに長生きすると思うか。❞
息子自身は「うん、そう思う」とは言えるのですが、その理由を2つ考えるのは簡単ではありません。
そこで、使い回しできる表現をどんどん増やしていきました。。
具体的には次のような表現です:
①改善・効果
○○ improves …(○○は…を改善する)
○○ affects …(○○は…に影響を与える)
○○ leads to good/bad …(○○は…につながる)
○○ helps …(○○は…に役立つ)
②方法・手段
By ~ing …(~することで…)
③ 可能性・能力
○○ will be able to …(○○は…できるようになる)
It is possible to …(…することが可能だ)
④流行・多くの人の考え
More and more people believe …(ますます多くの人が…と信じている)
Nowadays, …(最近では…)
⑤機会・メリット
It is a good opportunity to …(…する良い機会だ)
It is important to …(…することは大切だ)
It is useful / convenient / healthy …(…は役立つ/便利/健康的だ)
こうした表現を集めたうえで、普段の生活の中で質問に答える練習をしました。(正直母は、このときの息子の回答が文法的にあっているかなどは判断していません。(息子のほうが文法はわかるので。。)
例えば、息子にこんな質問をしてみます。
Do you think more and more people will get their own cellphone?
Do you think more schools will have elective classes in the future?
そして、集めておいた表現リストの中から、使いやすそうな表現を選びながら答えを考えるという方法です。
この練習の良いところは、
- 「理由を書くときにどの表現を使えるか」を瞬時に判断できる
- ライティングの型にはめやすくなる
という点で、書くよりもしゃべることは数もこなしやすく、とても効果的でした。
試験結果
海外会場で受験した英検の結果が返ってきました。海外では問題冊子が試験後にすべて回収されてしまうため、どんな問題が出たのか、どこを正解しどこを間違えたのかを振り返ることができません。そのため毎回、結果が届くまでドキドキしながら待つことになります。
一次試験:1764/1950(英検バンド+10)合格!
| 技能 | 正答率 |
|---|---|
| Reading | 82% |
| Listening | 87% |
| Writing | 75% |
今回のスコアを見てまず驚いたのは、リーディングとリスニングが合格者平均を大きく上回っていたこと。 ライティングも合格者平均と同じ点数が取れており、総合的に見てとても良い結果でした。そして英検バンドは +10。準1級までもう少しというところまで来ていることが分かり、大きな励みになりました。
リスニングに関しては、やはり集中力が途切れたのか、後半に間違いが集中していたようです。
そして今回いちばん印象に残ったのはライティングです。本人に「どんな内容を書いたの?」と聞いてみると、大人からすると「え、そんな理由を書く?」と思ってしまうような、子どもならではの奇抜な発想でした。しかし英検では、内容の“説得力”よりも、質問を正しく理解しているかどうか、そして自分の考えを文章としてきちんと整理できているかどうかが重視されるのではないかと感じました。だからこそ、理由が多少素朴であっても、質問から大きく外れていなければしっかり点数がもらえるのだということが、今回の結果からよく分かりました。
やはり、普段の生活の中で身につく語彙力やリスニング力は、海外で暮らしているからこその大きな強みだとあらためて感じました。4th grade (日本の学年で小学4年生)で受ける今回の試験自体は決して難しいものではなく、あとは2時間以上の試験時間にどれだけ集中力を保てるかが鍵になりそうです。
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